人に仕事がついている間は会社は大きくならない
ある人の仕事の担当領域を「職務分掌」などといって明確にする
プロセスがあるが、業務が流動的だったり、各人のスキルの差が
大きかったりすると、中々、これが難しい。
しかし、「この人だから、できる仕事のやり方」というままに
しておくと、たとえばその人が辞めたりすると、誰もその仕事が
できなくなって、辛いことになる。
引継ぎ書、手順書、マニュアルなどで普段から業務内容を共有
しておくことで、いくらか回避できるが、どうしても、「暗黙知」
の部分は残ってしまう。
そして、その仕事をその担当から引き剥がしたくても中々うまく
別の担当に渡せず(渡す時間が作れない。渡す先の人間のリソース
が空いていない)、ずるずるとしてしまい、結局、その人が
辞めるときか、異動するときに、初めて明るみにでる業務も
あったりする。
会社の規模が小さいときにはそういう「その人ならでは」の仕事
というものがあるのはやむをえないが、組織が、会社が大きく
なっていくにつれて、人ではなく、箱(入れ物)の方が定義
されてきて、そこに入っている人が辞める場合にも、新しい人が
そこに入ることで、再現性のあるパフォーマンスを発揮できる
状態。大きい会社はそこができている気がする。
そしてそれを維持、向上していける「血」がその会社のDNAなの
ではないかと思う、今日この頃だ。いかにしてこれを醸成して
いくのか。それが、どの会社にとっても課題なのではないかと、
思う。
<オマケ>
春の評価の時期も終わったわけですが。
結局、4月から異動願いを出して別部署へ移ったことにより、
持っていた仕事をいったん整理することにした。いつまでも、
持ち持ちで仕事を進めることもできるが、全社的なパフォーマンス
を考えるとそれを見極めるのには1年もあれば十分だったわけで。
やりたい仕事と、やれる仕事と、今やらなければいけない仕事
それらを今の自分の年齢と、年収と、環境(メンバーなど)を
考えた上で選び取っていかないといけないというのがなんとも
エキサイティングだなぁ、と思う今日この頃。
次は6月末かな。。。ターニングポイントは。